第10回 カテーテル検査

「簡単」な検査イメージ シリーズ~脳出血~
「簡単」な検査イメージ

いよいよ手術・・・じゃなくて検査の日です。

朝一番にやることになりました。9時くらいだったかな?食事はでなかった気がします。この辺りはあまり覚えていません。
ただ、数時間身動き取れなくなるとのことで、トイレはギリギリまで頑張ってました。万が一の場合はオムツの出番らしいので、それだけは絶対避けたかったのです。
・・・残念ながらお通じは来ず、看護師さんがお迎えに来たのでおとなしく車椅子に乗って検査室まで連れて行ってもらいました。
いよいよ検査室に入ります。
いつものように名前、生年月日を聞かれ、看護師さんから検査医師に引き継がれました。
検査室に入ると天井が高く、かなり広い部屋でした。中央に真っ白い検査台があり、天井から吊るされたメカニカルなマシンや、検査台の周りにもやはり真っ白い筐体が並んでいました。
「簡単」な検査イメージ

「簡単」な検査イメージ

少し高い所の壁の一面は、取調室のような横広の大きなミラーガラスになっており、恐らくそこに検査技師などが待機していると思われました。
室内には目以外を完全防備した、看護師、医師らが7〜8人いました。
ピンク水色黄色に、赤色の人がいたかな?大学病院なので看護学生も立合うようでしたが、誰が誰だかわかりません。ゴレンジャーではないですよ?
メスを取るお医者さんだけは、それとわかる格好でした。
そう、メスも使われるのです!
一段と高い所にある検査台の階段を恐る恐る登り、横に寝かされました。
2〜3段でしたが、手すりもなく、これから何をされるんだろうと言う不安で、なんだか死刑台の階段を登るような気分でした。
横になるとほぼ全裸にされ、足の脈を測る穴が空いた白いハイソックスと股間がギリギリ隠せるか隠せないかくらいの究極のTバックだけの情けない姿に
チューブ(カテーテル)を入れる下腹部以外を青いシート、銀色のシート、さらになんだかわからない厚手のシートなど正確にはよくわかりませんが二重、三重に色々被せられ、天井からは手術室にあるような照明が当てられ、手術道具らしき物が並んだ銀色のプレート出てきました。
あとは傷だらけの無免許の人が出てきて、「ピノコ、メス。」と言うだけでサササッと今にも切りさかれそうでした。
「これ…簡単な…検査…だよね??」
2000万円なんてとても払えません(笑)
不安も最高潮になりました。

点滴、心電図、脈拍や血中酸素濃度計などなど取り付けられ準備万端です。

因みに、CTやMRIなどの検査室は、精密機器を守るために寒くされてます。サーバールームと同じですね。
たくさんいろんなシートかけてもらってたので、裸でしたが暖かかったです。
そう、局所麻酔のため意識ははっきりしております!
目が覚めたら終わってますよ、なんてことはなく「いつ切られるかいつ切られるか」とドキドキものでした。
チクッとしましたが、そもそも痺れがあるのでよくわかりません。
「ああ、、いよいよメスで脚の血管切られて、そこからチューブが入って行くんだ、、、」と、緊張も最高潮。
「〇〇しますよ」と声をかけてくれるのですが、耳周辺も痺れているため、あまり聞き取れません。
「今切られるか、今切られるか、チューブがくる、チューブがくる、、、」と、怯えていました。
「まだかまだか」と思っていると、また声をかけられました。が、よく聞こえません
すると、機械がウィーンウィーンと素早く自分を取り囲んだかと思うと次の瞬間!
鼻の奥が、じゅわ、と温かくなりました。
「あ、鼻水垂れた!」
と思い、すすろうとしましたが何もありません。口の周りを舐めても何もありません。頭の中は???で混乱しました。
「次は上の方いきますよ」・・・じゅわ。
今度は目の奥の方が温かくなりました。
「下の方温かくなりますよ」・・・じゅわ。
そうです!もうすでに脳にバリウム(造影剤)が入り、レントゲン撮影されていたのです!
いつの間にか、メスで静脈を切られ、カテーテルを脚から脳まで通し終え、造影剤を注入されていたのです!!
それから何度も脳内のあちこちで、じゅわっと温かくなるのを感じ、その度に取り囲んだ機械がグルグル回転したり、上下に動いたりしながら撮影していました。
最早、ベッドが動いてるのか、機械が動いてるのかもわからなくなっていました。
今でもあの頭の中で「じゅわっ」と温かくなる感覚は思い出しただけで気持ち悪くなります。
モニタールームで画像でも確認していたのでしょうか、ボソボソ話し合う声が聞こえ、「はい終了です」の声にちょっとホッとしました。
映画やドラマの撮影で、監督やスタッフが画像チェックしている間のドキドキ感、オッケー出た時のホッとした感じに似てました。

余談ですが、撮影現場に出入りしていた頃に感じた、
「チェック入りまーす」 〜 「オッケーです」
までの空気はいくつかあります。
NGが続き何テイクも重なってくると「今度こそお願い!」とみんなが祈るような気持ちになってきます。
終電近くまで押してくると「早くオッケー出ろ〜」という空気に。制作サイドからは「タクシー券出すものかー!スケジュールも押しとるんじゃー」と執念にも似たものが。
深夜帯だと「あーもうどうにでもして〜。どうせもう帰れないし~明日も朝からでしょ~。」という諦めにも似た境地に。
同じ人が同じセリフにハマってNG連発してしまうと「がんばれ〜がんばれ〜」と応援するような空気に。
個人的には一発オッケーの爽快感は忘れられません。心の中では、「よっしゃあっ!」とガッツポーズしつつ、表面状はさも当然のように振る舞いつつ笑顔で「お疲れ様でした」颯爽と現場を立ち去るオレカッコいい!と思ってたのはきっと自分だけでしょう。

とまあ、無事に検査は終わったのですがこの後が大変でした

えっ、まだ大変なの?

大変なんです!!

まずカテーテルを抜きます。
血管自体は痛覚がないので痛くはありません。ただカテーテルを引き抜く時にひっぱられる感覚、そして体内をズルズルなにかが蠢く感じはありました。
挿入時は、緊張と恐怖と「まだかな?まだかな?(もう入ってる)」と思い違いをしていたこともあり、何も感じませんでしたけどね。
さあ、カテーテルが抜けました。
挿入されていたのは太い血管
もちろんそのままなら大出血間違いなし。
自画像(普通L)

どうすると思います?

自分は、糸で血管を縫ったり、その後抜糸があったりするんだと思っていました
自画像(真顔)

ちがうんです!

正解は、、、
自画像(smile)

「血が止まるまで指で押さえる」でした

これは切ったお医者さん自らが押さえてました。
10〜15分は強めに押さえられていました。
それだけで血が止まるもんなんですね~!ふしぎ!
出血しない事を確認した後に看護師さんと交替しました。
看護師さんは硬めのスポンジの様な物を患部に強く押し付けると、医療用の強力なテープで右太ももから下腹部にかけてぐるぐると貼り付けました。
そして4時間後これが取り払われるのですが・・・みなさん、前回、下の「毛刈り」の本当の意味がわかるといいましたよね?わかりますか?
ガムテで除毛した事がある方ならわかると思います。
そう、
剃ってないと剥がす時に毛を全部持っていかれてしまうのです!!

えっ?そんなこと?

そんなことなんです。

世の中そんなもんです。でもけっこう大変ですよ?剃ってても痛かったですから!
後に看護師さんに聞いたところ、実際の検査時間はわずか30分ほどだったらしいです。本来なら2時間近くかかるらしいのですが、どうやらカテーテル検査のゴッドハンドだったようです。
「あの先生早いのよね〜」と意味深なことを言っていました。
これで検査自体は終了です。
ちなみに、カテーテルの目的が「検査」だったら「カテーテル検査」なのですが、目的が「治療」だったら「手術」と呼ばれるようです。
自画像(真顔)

・・・おい。

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