第12回 カテーテル検査結果

AVMイメージ シリーズ~脳出血~
手術並みのカテーテル検査から数日後、カンファレンスの日がきました。要は、検査で撮った画像を見ながら、今の状況の説明と今後の治療方針を話し合うのです。
家族以外に、親兄弟、叔父まで駆け付けてくれたのですが、まだ気楽に構えてた自分は「みんな大げさだな」と思っていました。
この日午前中にはわざわざ遠方から友人達まで面会に来てくれて、
  死期が近づくとみんなが会いにくる・・・
なんて話を思い出して、まさかと思いつつも不安を払拭していました。
説明の時間になり、まずは会議室のような部屋へ案内されました。慣れない車椅子姿になった自分を皆が不憫な目で見ているようでした。
車椅子に乗ったことのある方はわかるでしょうが、当然ながら立っている人よりも目線が下になります。立っている人がみんな大きく見え、高いところから見下ろされるので、自分がすごく弱々しい存在になった気がしました。
説明の準備が整い、パソコン画面で脳の断面図や、検査時の頭部の映像を見ながらの説明がはじまりました。
搬送時に撮った脳の画像を見ると、脳幹部という首のすぐ上の深層部、いわゆる延髄の部分に、人差し指と親指で輪っかにしたくらいの直径5cmほどの白い影が見えました。
これが出血による血溜まりです。
通常、このくらいの出血があれば、言語障害、身体麻痺、意識の混濁などがあったり、寝たきりや植物状態になったり、残念ながら亡くなりになったりする方も少なくないようで、ほんとうに運が良かったと言われました。
ただ通常、高齢者、暴飲暴食、高血圧、喫煙者、が大半で、どれにも当てはまらない自分は稀なケースだったのです。病院のたらい回しや、なかなか理解して発見してもらえなかったのも仕方なかったのかもしれません。
自分の場合は、少し朦朧として痺れはあったものの、受け答えはできるし、手足も動いてたので不思議がられてました。今思い返すと、何度も同じ質問されたり、入れ替わり立ち替わりお医者さんが来て、何度も目や手足の動きを確認されたのもそういう事だったんだとわかります。
そして初見では、急な出血ではなく、ゆっくりとした出血だったのだろう、恐らくAVMだろう、との事でした。
このAVMというのは、「AV好きなMAN」でははく脳動静脈奇形といって、幼少期の成長時に脳血管がもつれて血液が正常にまわらなくなってしまうという奇病なのです。AVMで画像検索すると見られますが、血管がぐちゅぐちゅっともつれて団子状になっています。(ちょいグロいです)
AVMイメージ
当然、出血もしやすく若い世代に発症することが多いのです。
まさに自分の症状にピッタリです。
しかしながら専門医でないとなかなか発見には至らないのです。
残念ながら誰一人「脳神経外科に行きなさい」とは言ってくれませんでした。
普通の人が「脳神経外科」に辿り着けるでしょうか?自分はそもそもそんな「科」があることすら知りませんでした。
自分の住んでる近隣の病院では週一度、半日だけ専門医の診察が受けられるだけのようです。
そもそも科目が分かれすぎですせめて入り口は、怪我かそれ以外かくらいにしてもらって、そっから専門医に送るシステムにして欲しい。受付の人に症状うったえても仕方ないし、専門医の学べる量に限界があるなら病院の受付にYES・NOのパソコン診断機でも置いといてもらった方がよっぽど良いです。
で、話は戻りますが、AVMを確認するために「簡単な検査」をやったということなんです。
恐らく検索画像のような血管団子が見えると思っていたのでしょう。が、あれだけ大変な思いをしたにもかかわらず、残念ながらはっきりした物は確認できなかったようでした。で、最終的に伝えられたのが、
「海綿状血管腫」と言うものでした。
簡単な言えば「先天的に血管が弱い部分があり、そこから出血した」と言うことのようです。
血管腫があってもなんともない人もいれば、今回のように出血することもある。恐らく何も知らないまま一生を終える人もいて、人口の何パーセントとか、日本に何人とか、何万人に何人とか、正確な事は分からないようです。
しかも、脳の表面なら手術で治せるのですが、血管が脳幹に食い込むようにして出血をおこしてるため手が出せないとのこと。
もし手術をするとなると、後頭部から脳を切り裂き、脳幹に手を加える事になる。そうすると確実に麻痺がどこかに残る脳幹というのは、呼吸や心臓の動きを司っている。そして、すぐ側を身体と脳を繋ぐ神経の束が通っている。ちょっと触れるだけで即死だそうです。
「だから、辛いだろうけど身体が動けてるうちはそっとしておいた方がいい」と言われました。
と、まあ一通り説明があり、質疑応答があり、最後に言われたのは「しびれ・めまいを軽減できる薬を試して模索しながら経過を見る」ということでした。
この後ですかね、
「あれ?もしかして俺ちょっとヤバイんじゃない?」
と、ようやく思うようになりました。遅い?
それに連れて症状も徐々に悪化していきました。
身体は健康なはずなんです。脳の障害ですから。
この後襲ってくる痛みも苦しみも、言ってみれば気のせいなんです。健康なんですから。
ちょっと前まで巡回ツアーもこなしてましたし、ジムにも通って、プロテインまで飲んでたんですから。
でも、脳が全てなんですね
脳が痛いと感じれば痛い、脳が混乱してれば目眩や痺れとなって表れる。
特に自分の様な場合は遅れて身体に症状がでたようです。

みなさん、脳はお大事に!

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