第13回 リハビリ~作業療法編~

前回、家族が呼ばれ説明があったわけですが、現状ではなすすべ無し、身体(脳)の回復を待ちましょう、ということになったわけです。とりあえずこれで自分の状況がわかったわけですが、手術はできず治療法もない、つまり一言でいうと「お手上げ状態」なわけで途方に暮れました。

筋力が落ちないようにリハビリしつつ、薬で痛みを和らげ、良くなるのを待つのみ。
個人差もあるのでいつ良くなる、とか、入院期間がどれくらいなどとは言ってくれませんでした。
入院時にもらった治療計画書には「2週間予定」とあり、それくらいのつもりでいましたから、「2週間の初めての入院を楽しんでやろう」などとすぐ退院するつもりでいました。
まだこの時は「ヒマだな〜」と思える元気と余裕がありました。
楽しみは食事でしたね。なにも制限はなかったので差し入れのお菓子なんかも食べてました。
ここの食事はよかったです!病院によって当たりはずれが結構あり、患者同士で「あそこはうまい。あそこはダメ」なんて会話にも上るくらい、食事というのはやっぱり楽しみなんです。重症になると好きなものも食べられませんし、食欲すらわきませんからね。
まずは温かい物が出てくるというだけでありがたいことなんです。病院内に調理場があればわりと温かいものが食べられますが、外注だとせいぜいぬるいくらい、下手したら食べるころには冷たくなっています。
ここの料理はもちろん院内で賄われていて、顔写真付きで「我々が作ってます!」みたいな一言カードも添えられていて、侘しい入院生活の中で数少ないうれしい出来事でした。魚料理が多くでましたが飽きないように、シーフードカレーやハンバーグ、ビーフシチューなんかもでました。300円追加すると、つけ麺、カツ丼、五目寿司なんかも頼めました。
{13ACFD96-F37A-4DFF-A5B0-565DFC1554AD}

おススメのシーフードカレー(笑)

他にも快適だったのは、使い放題の個室シャワー。しんどい時は着替えを手伝ってもらったり、背中を流してもらったり、お願いすれば全部洗ってくれます。シャワーすらしんどければ美容室にあるような洗髪台もあり、看護師さんが洗ってくれます。さらに動けない人には熱々のタオルを持ってきてくれて、これもお願いすれば全部拭いてもらえます
どんなお店?
看護師さんって看護の授業の中で洗髪も学ぶんですって。いやはや頭が下がります。今までの人生で一番快適な環境だったかもしれません。
そんな日々の中、リハビリも不定期でやってきます。いつ呼びに来るのかわからないので油断できません。
前にも書きましたが、リハビリは大きく分けて、口・手・足の3つにわけてそれぞれ専門の療法士さんが付いてくれます。
足の動きや、歩行訓練などの「足」に纏わる事は、第8回のお話で出てきた北川景子先生(仮)が担当してくれていました。
次にリハビリしたのは「手」に纏わる「作業療法」と言われるものになります。
入院初日に身体の状態を確認されたのは書いたかと思いますが、その後動きのテストも受けました。
リハビリ室に連れて行かれ、机の前に座ります。両隣ではお年寄りが同じように検査、リハビリを受けています。ほとんどがご年配の方々でした。
まずはいくつか質問されます。
名前、生年月日、今どこにいるかわかりますか?の質問に続いて、
「1分間で果物の名前をできるだけたくさん言ってください。」
「1分間で野菜の名前をできるだけたくさん言ってください。」
「1分間で乗り物の名前をできるだけたくさん言ってください。」
「100から7を引いていってください。」
「今から言う数字を覚えて反対から読み上げてください。」(123➡321みたいに答えていってだんだん桁が増えるんですが5桁で断念しました・・・笑)
今から言う物の名前を覚えて、できる限りたくさん答えてください。」
・・・等々、言われるがままに答えました。
後になって知ったのですが、実はこれ認知症のテストでした。どうりでまわりはご年配の方ばかりだったわけです。41才でこのテストを受けた人は少ないんじゃないでしょうか?脳出血ということで脳障害の程度を調べたようです。
もちろん問題なしでしたが、この時は「子どもみたいな事やらせて馬鹿にしてんのか」と思っていました。と、言うのもひとつ終わる度に「いいですね〜」「上手ですね〜」「早いですね〜」と言って褒めるんです。職業病なんでしょうけど、関連職に携わる方々へ一言言いたい。
やり過ぎは逆効果ですよ!
でも今となっては良い経験だったと思っています。高齢者との会話に事欠きませんから(笑)。この後も高齢者あるあるをたくさん経験していきます。
その後、テレビなんかで見たことある方もいるかと思いますが、棒を摘んで穴に挿したり球を右から左に移したりしながら、タイムを計りました。
両手で計測をしましたが、左手はもちろん正常なのでほぼ満点右手は痺れの影響もあり90点と少し落ちますが、それでもまあ問題ない程度でした。この時はまだ。
右手の動きが多少固いので、マッサージと筋力アップの運動をして終わりました。病室で1人でできるように、ねりケシみたいな物と、洗濯ばさみをくれました。揉んだり、引っ張ったり、摘んだりして、手に刺激を与えるのです。
手のリハビリはこんな事の繰り返しでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました