第15回 眼帯と歩行器リハビリ ~わらい療法?編~

歩行器シリーズ~脳出血~
歩行器

前回の続きになりますが、リハビリ担当の北川景子先生(仮)の笑い話をひとつ。

まず驚かされたのが、1回目と2回目のリハビリで苗字が変わっていた事。
以前書いたかと思いますが、初対面からわずか数日で名前が変わっていたので、記憶障害が起きてると本気で思いました。
その次に、リハビリ室で歩行器を使って歩く練習をしたときのこと。
ほとんど寝てばかりで筋力が落ちてるのと、めまいが強くうまくバランスが取れないために立って歩くのが難しくなっていました。
ちょっと動くだけですぐ疲れるのと、身体が治癒しようとしているためか、すぐ眠たくなって寝てばかりいました。
左眼が焦点合わず、ガチャ目になっており、見るだけで疲れるせいもあったかもしれません。
そうそう、そのことで眼帯を勧めてくれたのも北川景子先生でした。
眼帯は家族に買ってきてもらうとして、取り急ぎティッシュと手持ちの医療用テープで簡易眼帯を作ってくれ、眼鏡の左眼部分に貼り付けました。
とっても見やすくなりました。もちろん遠近感は失われますが、二重にぶれない分とても楽になりました。それまで片目つぶってたのが、そのままでいいわけですから。
後日市販の眼帯も手に入れましたが耳にかけたり外したりが面倒で、結局最後までこの北川景子簡易眼帯を愛用していました。

「眼帯」と言われて想像したのが、キャプテンハーロックなんですが、あれ、どうやってつけてるんですかね?実際薬局なんかで売ってるのは、両耳に掛けてガーゼが左右に動くだけの、ミニマスクみたいなダサダサなやつでした
つまり、ハーロックは「ななめがけ」実際の眼帯は「まっすぐ」なんです。眼帯しない方にも紐が2本、眼の上下を通り邪魔なんです。しかもその上から眼鏡しなきゃならないもんだから使い物になりませんでした。
なんとかななめがけをやろうとしましたが、片一方がどうしても引っ掛ける所がなく、どうやっても真っ直ぐにしかかけられませんでした。結局キャプテンになるのはあきらめました。

えー、それで歩行器練習に入ったのですが、「歩行器」というのはよく赤ちゃんがヨチヨチ歩きの練習をするコロのついた器具です。わかるかな?両肘でもたれかかるようにして一歩一歩ゆっくり歩く練習をします。
「姿勢をできるだけまっすぐ、足の運びも確認しながら歩いてください」と声をかけてくれます。
「12、1、2、」キュ、、、「1、2、1、2、」キュゥ、、、掛け声の合間に何か聞こえます。
なんだか金属が軋むような音。「歩行器のタイヤの音かな?」と思っていました。
その間にも、「もう少しまっすぐ歩きましょう」とか、「良いペースですよ、もう少しですよ」などと声をかけてくれます。
「景子先生がはげましてくれてる。余計なことは考えずがんばろう!」
思い直してがんばって歩きました。
リハ室内を1周約30メートルほど歩き終えました。
「うわー久しぶりに歩いた!疲れた~」、、、キュ。
今度は耳元で聞こえました。
ふと振り返ると、景子先生の肩がビクッと動くのが見えました。
「ヒュッ。」
そうです。景子先生は「しゃっくり」をしていたのです。
懸命に冷静さを装いながらしゃっくりを堪えていたのです。思わず目が合ってしまいました。
「あ、バレちゃいました?しゃっくりが止まらなくて、、、笑」
思わず笑っちゃいましたね。必死に我慢しながら時折漏れるしゃっくりの声がタイヤの軋む音とそっくりだったんですよ?そんな状態でよくあれだけ真面目に喋ってたなと思うと何度も笑っちゃいました。
で、「水を飲んでみたらいいですよ」と言ったところ、小走りでスタッフルームに駆け込んで行きました。
暫くすると、笑顔で駆け寄ってきて、
「うわーホントに止まりました!ありがとうございます!笑」
もうかわいい!どっちが患者だ。ほんとお茶目でしょ?これで、結構なベテランさんなんです。ほんとに。新人じゃなくて。
もしかしたら、患者を笑顔にするための演技なのかも知れませんが、そうだとすると恐ろしいですね。人間不信になりそうです。
でも、こんなことがあって殺伐とした命懸けの入院生活
が明るくなったのは間違いありません。笑うことってほんと大切だと思います。
景子先生には本当に感謝しています。ぺこり。
元気にしてるかな~またあいたいな~。
感謝の意を込めてまたおもしろ話暴露していきますね(笑)
最後に、最近は普段使えるこんな歩行器(歩行補助器)も見かけますね。

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