第23回 突然の病室移動にうろたえる景子先生(仮)

病院って何かにつけて急に言われることが多いです。

「転院、退院、検査、回診」
本当に、「えっ今から?」なんてこと日常茶飯事でした。もちろんこちらは患者なのでプライベートな時間なんてありません。
その中でも毎回困るのが回診。ほぼ毎日。
それも朝一だったり、昼前だったり、かと思えば来なかったり(おいっ)
心構えが全くできません。(※回診は病状や病院にもよるようです)
しかも病人なので、薬のせいなのか、身体の自然治癒なのか、とにかく一日中眠たくて、大半寝てばかりいます。
そんな時突然「どうですかー」教授先生の回診行列がやってきます。
寝起きプラスめまいで頭が朦朧としてるところに、10人くらいの白衣のおじさんたちにいきなり囲まれて、寝起きドッキリもいいところです。
「ちょっとアイドルになった気分?」・・・でも何でもなく、むしろ実験動物の気持ちでした。
アワアワしながら寝起きなのも加わり、ますます言葉が出ません。
「あぁー、えぇー、あいかわらず・・・です・・・。」
毎度毎度、「どうですか?」と聞かれます。
こっちは「辛いので入院しんです、なんとかしてください!」と、言ってやりたいところですが言えません。今度来たら聞こうと思ってたことも、突然の訪問にとっさに思い出せません。
こちらの返事も特に気にしてない様子で、担当の下っ端のお医者さんに、ごにょごにょ何か確認して、
「はい、じゃ様子見てください。」
そそくさと病室を出て行きます。ぞろぞろ引き連れて。
後ろ半分は病室にすら入れません。
なにやってんでしよ?
たまにヘビのしっぽのごとく、教授の通った道を追いかけて、教授が出て行った病室に入って来る行列がいましたが、
入って出て行くだけでぜんぜん意味ないですからー!
引き連れる者がいれば、ただ言われて通り付いて行く者がいる。医者の世界もサラリーマンなんですね。
それより、もっと慌てるのが
「病室移動」

コンコン、失礼します。ちょっといいですか?

(あれ、検温も終わったし、点滴切れてないし、なんだろ?俺に会いに来てくれたのかな?)

病室移動してもらっていいですか?

は?えっ?いま??

はい。移動になりますので片づけといてください。

・・・・・・

一応こちらの意志は聞いてくれるんですが嫌とは言えませんええ、言える雰囲気ではありません。
もっと重病な患者さんが来たのかもしれないし、緊急を要するのかもしれません。
自分も命に関わる病とはいえ、悪いながらも安定していました。
ええ、移動しますとも。しますとも。
移動は簡単なもんです。ベッドの上に荷物置いたら患者をのせたまま、ゴロゴローとベッドごと新しい部屋まで連れて行ってくれます。トレーラーハウスみたいなもんです。
寝たまま天井が流れてゆくのを見てると、酔いそうになります。
移動した後には綺麗に磨かれた床と仕切りのカーテンがあるばかり。
そうですよね、病院ですからね。いつでもすぐに掃除できないといけないですもんね、吐瀉物とか、排泄物とか、血溜まりとか、、、。
でもね、こんな移動が1か月ほどの間に4回ありました。
同じフロアならまだいいんですが、フロアや病棟が変わると、職員さんやスタッフも違います。
担当のお医者さんも忙しいので、遠くなると足も遠のきます
顔馴染みの看護師さんともお別れです。
恐らく急に病棟に要請がくるんでしょう。
主任さんと一部の人しか移動のこと知らなかったりします。
「あれ?いつ移ったの?」なんてこともよくありました。
「せっかく看護師さんと仲良くなったのに、ちぇ!」なんて思ってると、移動先にまた若くて綺麗な看護師さんがいたりなんかしたりして、おやおやまあまあ・・・(笑)
・・・と、思ってるとまた移動で元のフロアに戻ってきて、「おかえり〜笑」なんて声かけられて、複雑な気分になったことも・・・?
そうそう、リハビリの北川景子先生(仮)面白いくらい間が悪いんです。
いつも不定期で来るんですが毎回移動直後にきました・・・というか行きました。
前の病室に。
1回目
「ちょっと〜いつ移動したんですか?戸開けたら誰もいないんですもん〜」
2回目
「戸開けたら知らない人がいて、部屋間違えたと思って、恥ずかしかったじゃないですか〜」
 
 
3回目以降
「あの〜北川(仮)ですぅ、いますぅ?」
最後は「どうぞ」と言ってもすぐ入って来れないくらいオドオドするようになってました(笑)
何回も言いますが、新人じゃないですよ?結構何年も働いてるアラサー(当時)ですよ?
移動の事はいちいち連絡来なくて、看護師さんに言ってカルテ見せてもらわないと移動先はわからないようで、毎回「またか」と笑わせてもらいました。(はい、 とっても可愛かったです。)
新しい病院なんだから、それくらい連携とれるだろ!と毎回思っていました。
それにしても、景子先生(仮)はすごく馴染みやすいというか、距離感が近いというか、友達みたいに話してくれるんで、最初から和やかでしたね。
職業柄ということもあるんでしょうが、他の先生達とはここまで気軽な感じでは話せなかったので、やっぱり景子先生は変わりもんなんでしょうね。
素だったと思うんですが、あの容姿であの距離感でこられたら世の男たちはコロッといかれしまうと思います。たぶん今まで散々勘違いさせてきたんでしょうね、素で。
恐ろしい限りです。
え?ワタクシですか?
もちろんコロッといきましたヨ?
一歩間違えればほんとに逝くところでした。天国へ(笑)
では。

コメント

  1. なみ より:

    私が入院した病院は、回診の時間は決まってました。10時くらいだったかな。
    大学病院だったので、それこそ『白い巨塔』ばりに、学生やインターンもついて30人くらい(もっと?)、ザッザッと足音をさせて来るんです。怖い。(;ω;)
    でも、教授がなんか言うと笑いが起こったりして、深刻な感じはありませんでした。
    病室の移動は手術の後、個室は嫌と大部屋にしてもらった時だけで、退院するまで同室の人の移動も無かったです。小学生3人と高1の子と当時20代の私、固められてたような。
    景子先生はホントにかわいいですね。ほっこりします。私は毎日元気な?小学生と遊んでいました。
    割りばし鉄砲を作って射的をしてたら、教授が頂戴と奪っていって、後日婦長さんが撃たれたわ~と訴えてきました。ぐったり。

    • TAKAAKitakaakisan より:

      そうなんですね~。
      やっぱり病院によって院風?(校風みたいな)のがあるんでしょうか。
      なんかアットホームな雰囲気でうらやましい。
      自分のときは事務的なお医者さんばかりでしたよ。
      もちろん周りもおじさんばかり!(笑)

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