第25回 まさかの転院と病んでるお医者さん

転院。

それは突然訪れます。

「転院決まりましたよ。今週の金曜か週明け月曜どちらがいいですか?救急車いらないですよね?」

「え?テンインてなに?おいしいの?今週??救急車???」

もうビックリマークとはてなマークだらけです。1月も半ばでした。今カレンダー見たら2017年1月16日でしたね。年明けて、女性の面会にうかれポンチになってたその週明けにもう転院してます。少しでも遅い方がいいと月曜にしたんです。
ほんと急です。心構えができません。もうここでは出来ることない、と匙を投げられた気がしました。
救急病院なので症状が安定したら退院か転院するのはわかります。
自分も最初は2週間で退院するつもりでしたし。場合によっては転院もある、て説明に鼻で笑ってました。
しかしながら、日に日に痺れが強くなり、めまいも激しく、片目は使えず、耳鳴りは鳴りっぱなし。最初歩けてたのが車椅子なしでは移動困難に。
そんな矢先の転院決定!
「はぁ?」て思いません?
担当医にも恵まれませんでした。
とにかく説明下手!こっちが知りたいことがなかなか伝わらない!空気を読まず、型通りの事しか喋らない!ロボットみたい!
しかも無表情。
最新鋭のアンドロイドだったのかもしれません。こっそりロボットと呼んでました)
「それはもう分かってます!」てことを何度も説明してくれます。壊れたレコードのように。
家族を交えての説明もありましたが、幼い子どもたちを預ける所もないので当然連れてきます。うちは赤ん坊や幼稚園児もいます。看護師さん達は笑顔で接してくれます。
アンドロイド先生は一切笑いません。
看護師さんや職員さんは、「お名前は?いくつ?」なんて話しかけてくれます。
アンドロイド先生は一切話しかけません。
幼い子どもが4人も集まれば騒がしくもなります。看護師さんは「ここは病院だから静かにしないとダメだよ」とたしなめてくれます。
アンドロイド先生は一切注意しません。
ただ淡々と説明を続けます。騒ぎすぎて説明が聞こえなくなり、「こらっ!」と子ども達を叱ってる間、ただ黙ってじっとしてます。
普通そういう状況をみれば手短に、要点だけ説明しようと思いません?
アンドロイド先生は1から話を始めます。
「この脳幹という場所から出血を起こし痺れなどの症状がでて救急センターに運ばれてきました。」
「そんなの知ってる〜!」
入院時に夫婦でそのMRI画像も見てるし、もう何度も説明聞いてますから!
知りたいのは今後の事!治療方法や回復の望みとかそういうの!!
早くしないと子どもたちもっともっと騒ぎ出すよー?
でもアンドロイドペッパー先生融通がききません。
途中で話を遮ると「ボク、ペッパー君」とまた自己紹介から始まりそうです。
なのであきらめて仕方なく黙って聞いています。
結局知りたい新たな情報はなにもなく、手術はできない」と言われただけ。
「今後どうなるかもわからない。薬で症状を抑えながら様子を見るしかない。もう出来ることは何もない。」
ただそれを繰り返すのみ。
こりゃあかん、と思って突っ込んで聞くとなんとペッパー君
黙っちゃいました。
プログラミングされていない事には答えられないようです。
そんなお医者さんいます?ってか人としてどうなの?よく国家試験通ったね?適性検査とかないの??
退院するまで一度も笑顔を見ていません
本物のロボットペッパー君の方がまだ笑顔に見えます。
そんな矢先の転院話でした。
不安になるでしょ?諦められたと思うでしょ?
転院の話も看護師さんから聞いただけで、その後
回診すら来なくなりました
あまりに不満が溜まってたので看護師さんに言いました、「転院決まったら回診なくなるんですか?」と。すると、
ペッパー君、すぐやってきましたよ~。ゆっくり歩いて。
不満と不安をぶつけましたよ。
俺はどうなるんですか?手の施しようがないんですか?明らかに入院時より悪くなってるのにリハビリ病院に転院なんですか?と。
ペッパー君、ウンともすんとも言わず、ただ黙ってぼーっと突っ立ってました。
サーバーにアクセスしてQ&A検索でもしてたんでしょうか?(笑)
で、ペッパー君のAIが弾き出した回答が、、、
・・・「手術しますか?」
なんでやねん!!
ポカーンとなりましたね。「は??」て感じですよ。
いやいやいや、それを判断して提案するのがあんたらプロの仕事じゃないの?そもそも手術って患者の方から「手術してっ」て頼むもんなの?っていうか手術ムリって言われたんですけど!?
と、いってやりたいところですが、頭がぼんやりしてるところに想定外の返しがきたのでほんとに意味が分からず、ポカーンとしてました。
当然ですが、ひとっっことも「手術したい」なんて言ってませんよ?念のため。
もうほんとに、ポンコツロボットですわ。
(キミ、医者向いてないからやめた方がいいよ?せめて人と関わらない裏方の仕事や研究者のほうがいいんとちがう?)と思いましたよ。
頭はいいのいいのかもしれませんけど、コミュ力ゼロ。
一時期よくお店の片すみで見かけたソフトバンクの人型ロボット、ペッパー君。目や耳のセンサーで人を認識して、お店の案内や受け答え、タブレットを使った遊びなんかをしてくれます。大人よりも子どもたちのおもちゃになってました。
「名前は?」と聞くと・・・「じゃんけんしてあそぼう」とか、
「遊ぼう?」というと・・・「いいてんきだねー」と、
トンチンカンな答えが返ってきて、それがうちの子たちには面白かったようで、一時ペッパーを見かけるたびに「遊びに」にいってました。
それにしてもアンドロイド先生・・・
出来も含めてほんまもんのペッパー君かい!
・・・・・・意味がわからない旨をやんわり何度も伝えたところ、やっとペッパー君のカスタマーサポートに繋がったみたいで、サービススタッフ、ではなく本物の脳外科の専門のお医者さんが病室まできてくれました。
ミーティングスペースのような所で、画像を見ながら、自分の置かれた状況、過去の症例など丁寧にわかりやすく教えてくれました。
そこで本物のお医者さんに聞いたのは、
「脳幹というのは頭の真ん中にあるために、患部を治療するには、脳を切り開いて手を入れないといけない。過去に同じ症状で手術をした例もあるが、まず間違いなく麻痺が残る。
脳幹というのは呼吸や心臓の動き、更には脳と体を結ぶ神経の束がすぐ側を通っているため、手なのか足なのか半身なのか、どこかしらに麻痺が残る。
ちょっと手が触れただけで命を落とす事もある、そんな繊細な場所なんです。だから、今もしんどいだろうが、手足が動いて喋れてるうちは何もしない方が良い。万一、心臓が止まったり、呼吸がとまったりした場合は一か八かメスを入れるので、それまでは安心してていい。
麻痺もなく今の状態でいられるのはすごく運がいいんだから、リハビリ頑張った方がいい。画像を見る限り出血も止まってるし、血溜まりも徐々に小さくなってきている。反して身体への影響は遅れて出てくるもんだから心配しなくていい。
現段階でここで出来ることは限られてるし、リハビリ専門の病院に移ってしっかりリハビリした方がいいと判断して転院の話になった。」
と、こんな話をほんの10分〜15分でしてくれて、
やっとすっきりしました。
この数日間、半泣きになりながら不安にまみれてたのはなんだったのでしょうか。
匠がほんの少し手を加えるだけで、捨てられるはずだった古いテーブルが、思い出深い家の一部として生まれ変わったのです!
まさにそんな気分でした。匠、ありがとう。
あのずっと担当してくれていた、お医者さんだと思ってた方は、きっと白衣を着た患者さんだったのでしょう。それか実験的に導入したポンコツロボット
もしそうでないならすぐにでもソフトバンクに連絡して回収してもらった方がいいですよ!不良品ですから。坊主頭の付け根から煙が出てたような気がします。(ウソ)
と、まあこんな感じで転院が決まりました。
転院するまでの数日間、更に辺鄙な病室に移されて、まるで死刑執行を待つような日々を過ごしたのですが、ほんとうに不安しかありませんでした。このあと一時帰宅と涙涙の別れを経験することになります。
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