第35回 膀胱がマヒした怖い話

尿瓶シリーズ~脳出血~
しびんって「尿瓶」て書くんですね
脳出血を起こし、何も手立てがないまま転院したわけですが、転院後徐々にしびれ・まひが強くなり、車いすが欠かせない状態になりました。もちろんトイレは車椅子で行ってました。
ベッドから降り、ベッドの手すりを頼りに車いすの座面を確認し、後ろ向きになってゆっくりと腰を下ろす。車いすのロックを外し、手足を駆使してトイレの前まで行き、車いすにロックをかけ、手すりをもってゆっくり立ち上がり、後ろを向いて便座に座る、とまあこんな工程を踏んで毎回トイレに行くわけです。
なので、大も小も洋式の便座に座ってやります
男の場合、外に飛び出さないように○ン○ンを手で抑えながら小をすることになります。このとき気を付けないと○ン○ンが便座に触れてしまうので大きめの人は注意が必要です(笑)それが故に、座って小をすると尿が出てるところを目視することは困難です。
ある朝起きると、どうにも腹が痛くて仕方ありませんでした。もちろんトイレにもいきましたが全然収まりません。そこで朝一の検温のときに看護師さんにその旨を伝えました。
するとお腹を触診してから、

エコーで診てみよう♪

と言われたのです。
エコー検査。子を持つ親ならみな経験があるでしょう。
お腹にゼリーを塗り、黒板消しのような器具をお腹に押し当てると胎内の赤ちゃんの画像が見える、あれです。
今回は簡易的なものでモニター画面などはないのですが、お腹に押し当てるだけで膀胱に溜まった尿の量を瞬時に量ることができるのです!ハイテク!
うちは子ども4人分、散々カミさんがエコー検査やられてるの見てきましたが、まさか、男の自分がやることになるとは!!
で、量ってもらいました・・・なんと500ml!!
通常、トイレいきたーい!と思う量が200mlほどなんだそうです。
それが倍以上。
「たいへん!急いでトイレ行きましょう!」と、慌ててトイレに連れていかれるも全く出ません。
お腹痛いのに、尿意は無く、どこに力を入れていいものやらサッパリわからなくなっていました。
まるでオシッコのやり方を忘れてしまったかのようです。
「出ません・・・どうやったら出るのかわかりません・・・」
と力なく言うと、「じゃカテーテル用意します!」とのこと。
これが世に言う、尿道カテーテルです。
若い看護師さんに下半身すっぽんぽんにされ、手袋をした右手には割と太めのしっかりしたチューブが・・・
このとき思ったのが、
(え・・・こんな大きいの・・・入んない・・・)
「じゃゆっくり入れますよ」と言われ先っちょにひんやりしたものがあたる感触が。
もう直視できません。
思わず顔を両手で覆って、「・・・いや・・・優しくして」・・・とはさすがに言いませんでしたが、思いました。
ぐっぐっぐっ、と少しずつ入ってくる感じがします。
「痛っ・・・だめ・・・うん・・・大丈夫・・・あっ!・・・だめ・・・痛い、いたたたた・・・!!」
思わずシーツをギュッと握ります。
しばらく痛みに耐えていると「出ましたよー」と言う声とともにジャーっと尿瓶に液体が注がれる音が。
(やだ・・・恥ずかしい・・・)
変態じゃないですが、ある意味ナチュラルなプレイでした。
ある程度出るのが落ち着くと、お腹の膀胱のあたりをグッと手で押されます。
押すたびに、
ジャー・・・ジャー・・・ジャー・・・
よく出ますね・・・まだ出ますよ・・・こんなにたまってたんですね・・・ほらこんなにタップリ・・・
(やだ・・・見ないで・・・)
安っぽい官能小説みたいですが、ほんとにこんな感じでした。朝っぱらから(笑)
で最終的に、650ml でました
尿瓶の首のところまでタプンタプンに来てました。
ペットボトル1本強!
鶴瓶師匠の600mlの麦茶を超えました。
お腹に尿瓶がまるまる入ってたと思ったら、そりゃ痛いわ!
看護師さんには「いや、良かった~。破裂するところでしたよ」
(こんだけよく入ってたな・・・)と思うと同時に人体の不思議を感じずにはいられませんでした。
その日は体力気力それ以外にも何か失った気がして、リハビリの予定も全てキャンセルしてもらいベッドに横になりぐったりしてました。
それにしても、まったく尿意は感じなかったですし、トイレも定期的に行ってたんです。座ってしてたので当たり前に出てると思い込んでいました。まさか大きな○ン○ンのせいで尿が出ていないのがわからなかったとは・・・(笑)
ほんとに感覚がなくなるというのは恐ろしいことです
この日からオシッコと自分との闘いが幕を開けたのです。

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