第37回 今度は呪いで便がでなくなった

黄金のトイレシリーズ~脳出血~
1億円の便器(イメージ)
第35~36回でおしっこが出なくなった話をしましたが、その次に便がでなくなりました。
便秘になって苦労した方もいるでしょうがほんとうに辛いです!
おしっこに気をとられていて気がつかなかったんですが、気が付いたらしばらくウンコしてませんでした。
その期間「10日間」
もちろん、検温の時に毎朝トイレの回数も聞かれます。「大~回、小~回。」と。これはどの病院でも同じでした。
2〜3日は様子見でしたが、4〜5日経つと液体の下剤を夕食時に飲まされるようになりました。
しかし出ません。
「でも、まあそのうち出るでしょ~。それよりおしっこおしっこ~」
・・・この時はまだ事の深刻さに気づいていませんでした。
便意は来るのです。
しかし、トイレに行って出そうとすると引っ込んでしまう
そんな日々が続いていたのです。
さすがに1週間経つと、出さなきゃと焦るんですが、
いざ出そうとすると出ない!
おしっこの時もそうだったんですが、出し方が、わ、か、ら、な、い。
入院して一番勉強になったのは、
普段どれだけ無意識に複雑な動きをしているか」
ということ。
歩くにしても、まず片方の足に全体重を乗せ、反対の足を前に出す、と同時に体重移動をしながら、後ろに蹴り出し、今度は逆の足を前に出す。
考えながらやろうとするとワケワカメです。
便も一緒。
「便を出口まで送り出し、便意を脳に伝えて、排泄の準備を整えさせたのち、肛門の括約筋をゆるめ、お腹に力を入れて、便を押し出している」のです。
この「肛門様をゆるめてお腹に力を入れること」が、できなくなっていたのです!
 
 
意識すればするほど、肛門様が締まること締まること!
それはまるで、好きな人の前で固まって、真っ赤になってモジモジして何も喋れなくなっちゃう女学生のよう・・・?
そもそも、排泄口は漏れると大変なことになるので、基本締まりやすくなってます
それが、マヒが広がってお腹周りの力の入れ具合がわからなくなってしまったため、ゆるめて出す、のタイミングがわからず、外に押し出すことができないんです。尿の時もそうでしたが、便意が来ても、どう力を入れて、どう出したらいいか全くわからなくなっていたのです。
その歯痒さは、気の合わないもちつき、又は、圧縮と点火の合わないキャブレター車のようです。
便意が来て、踏ん張って「いざ出すぞ!」という時にうまくお腹に力が入れられず、肛門様にばかり力が入り、その結果肛門様が閉まって出せなくなってしまう、という史上まれにみる悪循環!
一度そうなるともう出ません。
便意が来てから、あわててゆっくり車いすに乗り、トイレに行くんですが、それまで便意を保つのも難しい。
その後、1回のトイレに30分〜1時間ほど粘るんですが、ずっと便座に座っていると尻から太ももにかけてしびれて悲鳴をあげます。右半身は常に痺れてるんですけどね(笑)やっぱり限界というものはあります。
そうなると諦めて車椅子でベッドに戻ってました。便意は普通に来るのに出せないまんま便意喪失してトイレを後にする虚しさ。まさに戦意喪失気持ちの悪い残糞感
あのころ1日に何度、何時間、便座に座っていたでしょうか。
ちゃんと計って貰えば、「1度の排便のため便座に座っていたギネス記録」に載るのではないでしょうか。
しかし、測定員にとっても自分にとっても、辛い時間になるのは間違いないでしょう・・・。
とにかく、排便の仕方がわからなくなっていました。
1週間〜10日くらい溜まると、下剤の力もあり、上から押し出されるようにして「ヌルっ」と出るんですが、
あぁぁああ〜やっとぉ~でぇたぁぁあ〜〜ああぁぁ・・・
(汗びっしょり & 脱力)
 
て感じでした。
しか~し・・・出た瞬間からもう、
 次の闘いが始まってるんです・・・!!!
次に出るのは1週間後か10日後か・・・何回トイレに行って何時間トイレで過ごすのか・・・次すっきりするのはいつの事になるのやら・・・生きている以上、便が溜まり続けるのを止める事は出来ません。
を倒したらもうすでに次のが待ち受けている。
男たるもの一歩外へ出れば、7日ごとにがいる。
男たるもの気が休まる時はありません。
男はつらいよ(大)
ホラー映画かサスペンスか、はたまたアクション、アドベンチャーか。
この、あくなき闘いは1ヶ月以上続きました。
まさか、トイレができないだけでこれほど地獄を見るとは。それはまさに「黄金の聖戦」と名付けるにふさわしい闘いでした。
その昔、熱した火箸を肛門に入れ、焼き付けて排泄ができなくする拷問があったそうですが、絶対いやです!! すんなり楽にして~
次回は「解ケツ編」でお会いしましょう。

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