2016年 11月下旬でした。
自分は劇団員でして、約1ヶ月の九州ツアー公演を終えて、劇団車でフェリーと陸路を使いながら都内に戻って来る道中、なんとなくめまいを感じていました。
長旅の疲れか、「風邪でもひいたかな?」と思って手持ちの葛根湯を飲んだのを覚えています。
帰団後、休みもそこそこに1ヶ月の間に溜まった雑務をこなしていました。この時は疲れはあるもののまだまだ元気でした。「なんだかすっきりしないな。やっぱり長旅の疲れかな。おれももう若くはないな。」などと思いながら、土日はゆっくり休みました。週が明け、相変わらずなんだか頭がすっきりせず、ぼんやりとしたままで事務所へ向かいました。
思えばこの時すでに微量な出血が始まっていたのでしょう。寝起きのような、ぼんやりふわふわしたような感じが朝から晩まで続いていました。
まさか自分の頭の中で出血が起こっているとは夢にも思わず(そりゃそうだ笑)、「やっぱ風邪だな。こりゃ熱あるな。」なんてこのときはまだ考えていました。そして風邪だと思いつつ熱を計った結果36.5度の平熱でちょっと恥ずかしかったです。
と、同時に困惑しました。
じゃ、このめまいは一体なんだろう??と。
誰しも経験があると思いますが、高熱だと「ふわふわふらふら」した感じがしますよね?まさにそんな状態だったのです。
「これは間違いなく熱がある!それもかなりの高熱にちがいない!」
と、思いつつ体温を計りました。体温計を二度見しました。そして二度計りました。何度見ても平熱でした。
その週は毎日、自転車で10分の劇団事務所まで通っていました。もちろんめまいは続いていましたので、転ばないようにいつも以上に細心の注意を払いつつ、上り道は自転車を押していました。
「なんだろな、なんだろな?」と思いつつも、それでも毎日子どもたちの相手をしたり、仕事をしたりしていました。
毎日、市販の風邪薬と栄養ドリンクを飲みながらなんとか仕事をこなし、土日は寝て、翌週の月曜日を迎えたのです。
おかしいなと思いながら、早2週間が経とうとしていました。
(みなさん、めまいってこわいんですよ?心当たりの方は早めのCTスキャンをお勧めします。いや、ほんとうに。)
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