第40回 深夜の病院の怪奇・・・ホラーその1

ホラーシリーズ~脳出血~
ま、まさか・・・
最初に入院した救急医療の病院は真新しく、病状が安定するまではナースセンター近くの個室(もちろんこちらが希望したわけではないので大部屋と同じ料金です笑)、その後、6人部屋をいくつか転々としましたが、夜間でもうっすらと間接照明が暖かく廊下を照らし、全く怖いとかそういうことはありませんでした。
しかし、転院先の病院は、もともと白かったであろう外壁も薄汚れ、院内の灯りはむき出しの蛍光灯のみ。夜間に関しては「非常出口」の緑色の灯りだけの、昭和の香りがプンプンする古い(ごめんなさい)歴史を感じる病院でした。
入院中はずっと同じ、ナースセンターから一番遠い奥まったところにある4人部屋でした。廊下を挟んですぐ近くがトイレでしたので、うんこやしっこ問題の時はずいぶんと助かりました。出ないときはそれころ何時間滞在していたことか・・・。
もちろん男女は分かれていまして、自分以外の3名のルームメイトはほとんどおじいちゃん世代でした。
若めの人もいましたが、手術がうまくいったようで、普通に歩き回って食欲も旺盛で筋トレしつつすぐ退院して行きました。
自分は一向に回復の兆しもなく、トイレと奮闘してたので、カーテン1枚ごしとはいえ、ほとんど会話もないまま退院していきました。
その翌週また1人おじいちゃんが退院しました
そんな元気そうでもなかったのですが、これ以上いても無駄という判断だったのでしょうか?最後は自宅で・・・とか?その方とも特に会話もなかったので詳しくはわかりません。
そして、そのまた翌週突然もう1人も卒業していきました。
死んでないですよ?
その人はまだ退院は先の予定だったのですが、本人がどうしても退院するんだ!とのことで強引に退院していったようです。
よっぽど嫌だったんでしょうね。まさかオレ??いろんな人がいるなー。自分は今退院しても家で寝たきりだろうなー。)なんて考えてました。自分にとっては家の4人の子どもらの喧騒と打って変わって静かで、自分の事だけ考えてればいいし(主にうんこ)、外は寒い真冬の1~2月でしたが、暖房は24時間ガンガンかかってるし、職員さんも優しく、食事が冷たくてまずい以外は割と快適でしたからね。
と、いうことで、転院して1月も経たないうちに、次々とルームメイツがいなくなり、
気がつくと大部屋なのに1人になっていました。
「なかなかこんなことないですよ。今のところ入院予定もないので1人でゆっくりしてください。(笑)」
なんて看護師さんに言われました。
確かに静かですが、今までも騒がしい人はいなかったし、ガラーンと広くなった大部屋は、人の気配も全くなく、「静かすぎっ!」と思いました。
特に、ナースステーションから離れた端っこの部屋で、トイレも若干ナースステーション寄りで、本当に廊下のどん詰まりの何もない壁だったので、誰かが通りかかることもありません。
たまに、コップか何かを洗浄しに手洗い場に来た妖精ちゃんがついでに顔出してくれて、笑顔で手を振ってくれるのにとても癒されていました。
前の病院でも個室の時期はありましたが、新しい病院だったので、まるでホテルの個室のようでむしろ快適でした。景子先生(仮)個室で二人きりでリハビリしたり・・・(笑)
・・・一方こちらは昭和の香り漂う古い建物
うっすら黄ばんだ白い壁に、緑色の味気ない床。母校の古めかしい小学校を思い出しました。
夜の消灯後は、非常口のみどりの明かりが、ぼんやりと真っ暗な廊下を照らし、本当に薄気味悪かったです。
(肝試しで行く廃校や廃病院てこんな感じかも?)なんて考えてました。

・・・ある日の深夜、頭痛や手足のシビレでなかなか寝付けないでいると足音が、コツンコツン、と廊下に響いてきました。
コツン、コツン、コツン・・・
足音がだんだん近づいてきます。
コツン、コツン、コツン・・・
(なんかいやだな・・・こっちに来るな来るな・・・)と頭から布団を被りました。
コツン、コツン、コツン・・・コツッ
部屋の前で止まりました。
(イヤイヤイヤーッ、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏!アーメン ソーメン 冷ソーメン!)
シャッとカーテンが開けられます。
ほのかな灯りが、ボヤーとあたりが照らされるのが布団越しにもわかりました。
(き、来たーっ!寝たふり寝たふりっ!!)
カタッ・・・コツン、コツン、コツン・・・
足音が遠ざかります。
ホッとしながらも、しばらく動けずそのまま固まっていました。
そして、恐る恐る、そーっと布団から顔を出すと、
・・・目の前に長い髪のおそろしい女の顔がっ‼️・・・
・・・あるわけもなく、テーブルの上に薬が置かれていました。
看護師さんが夜の薬を持って来てくれたんでした。

・・・とまあ、とにかく古い病院の夜は怖いです。
どこからともなく叫び声が聞こえたり、ビービービーという不吉な音とともに慌ただしくバタバタ駆け回る足音がしたり、ピロリ~ピロリ~と機械のエラーを示すアラームが鳴ったり、夜中ずっとなにかしらの音が、静かな病棟に響いてきます。
誰も亡くなりませんように!といつも祈っていました。
前日まで誰かがいたベットが、何事もなかったかのように真新しいシーツだけ残して、カラになってるとあっ・・・て、なっちゃいます。
そういえば何度か、夜中に寝ているとれ?呼びませんでした?」と看護師さんが来ることがありました。もちろんなにもしていません。
ナースコールボタンの故障ですよね?ね?ね?
おしえて、サミアどん!

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