第63回 上手な差し入れあれこれ

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面会はあちこちからたくさん来てくれました。
劇団関係者、同僚、先輩、友人、親、兄妹、親戚、従妹、妻、子どもたち。一番多かったのがアメリカの大学時代の友人でしたね。いやあ、色々活動していてよかった♪

お見舞いにはいろいろと差し入れをしてくれます。自分が誰かのお見舞い行くこと考えても、やはり何かしら持っていくと思います。

いやいや、手ぶらで全く構わないんですよ?でもあるとうれしいです。数あるお見舞いの中でも、「これは助かった!」「これはちょっと・・・」というものを実例を挙げて皆様にお伝えしたいと思います。お見舞いに行くときの参考にしてください~。

もらってうれしいもの

小さいバッグ

バッグ

一番役に立ったのがこちらのバッグ。A4のコピー用紙を半分に折ってやっとすっぽり入るくらいのサイズです。検査やらお風呂やら意外と院内の移動があります。リハビリが始まると、さらに移動する機会が増えます。その際、飲み物やらタオルやらティッシュやらケータイなんかを持っていくのに困るんです。寝間着や病衣にはポケットも少なく持ち物を入れるところがありません。車いすなら車いすに大きなポケットもありますし、膝の上に抱えてても問題ないですが、歩きでしかも点滴まであるとお手上げです。看護師さんやリハの先生が付き添ってくれればまだしも、「○○まで行ってきてください」なんて言われると本当に困ります。手荷物以外にも先生によってはリハビリ内容を分かりやすくまとめた用紙をくれることもあるので、やはり手ぶらというわけにはいきません。
そこでプレゼントしてくれたのが昔の着ぐるみ仲間。さすが苦労人。分かってらっしゃる。
自分はバッグに、メモ帳・ペン・飲み物・書類・ケータイ・小銭・ティッシュ・タオル、なんかを入れて持ち歩いていましたね。食堂へ行くときはマイスプーン・コップ・ストローを入れていました。この人物は他にもタオルやウェットティッシュをバッグに詰めてバッグごとくれたのです。オシャレ~

プラスチックコップ

コップとわたし

頭に乗ってる富士山がコップです(笑)
どこからお見舞いに来てくれたか一目瞭然ですね。病院内では安全のためプラスチック製品が好まれます。それを知ってかオシャレなコップを買ってきてくれたのです。これは重宝しました。職員さんとの会話のネタにもなりますしね。今でも愛用しています。

 

 

タオル

パンダ

タオルはいくらあっても困りません。手洗い・洗顔・歯磨き・汗拭き・変装・コスプレ・枕に敷いたり寒い時は首に巻いたり・湿らせて室内の保湿、などなど用途は多岐にわたります。もちろん病院でも貸してもらえますが、有料だったり、ゴワゴワだったりします。今治産のタオルなんかだと最高ですね。柄があったりするとこんな風に工夫してお茶目に遊ぶこともできます(笑)お気に入りの一品。現在は家族にガシガシ利用されてパンダもだいぶくたびれて来ているのが悲しいです・・・

 

ティッシュ・綿棒・水などの消耗品

演劇の世界では「消えモノ」なんて言い方をしますが、何を持っていくか迷ったり、時間がないときは近くのドラッグストアやコンビニでも手に入りますし、もらった方もうれしいのでおススメです♪いくらあっても困るもんでもないですしね。特に入院当初はそこまで気が回らないので本当にありがたいです。特に、ローションティッシュ・ペットボトルのミネラルウォーター・ちょっと良さげな綿棒・ウェットティッシュ・除菌シート、なんかはわざわざ買おうと思わないのであるとうれしいです。というのも大抵の病院は乾燥しています。喉も乾くし、鼻も乾燥します。花粉の時期はいくら病院内でも鼻水やくしゃみからは逃れられません。一応、入院の手引きや持ってくるものの中に「ティッシュ」は必ずあると思いますが、急な入院の大変な時に誰がローションティッシュなんて持っていくでしょうか?自分はその辺拭いたりする用の安いティッシュと鼻をかむ用のローションティッシュを使い分けていました
飲み物はお茶もいいと思いますが、患者さんによっては「カフェイン禁止」の場合もあるので、ノンカフェインの麦茶・杜仲茶・十六茶・あるいは水が無難です。300ml・500mlだと飲みきりにできますし、2Lなんかだとコップに入れて飲むことになりますが、身体が動かせない状態だと無理だと思うので、小さめのボトルの詰め合わせなんかが気が利いていて良いです。置いておいても腐るもんじゃないですしね。たとえ飲めないものだったとしてもご家族やお見舞いの方に渡せるので気にする必要はないです。

もらって困ったもの

現金

いや、もちろんありがたいんですよ?急な入院はなにかと物入りですし、今後の生活も不安になります。みなさん「お返しはいらないから」と言って渡してくれました。とってもありがたいことです・・・ただ困っちゃうんです。患者が使える場面はないので家族に渡ることになります。その場に居合わせたり、毎日家族が来てくれるならいいんですけど、そうでないと病室内に置いておくことになります。ちゃんとした保管場所もないですし、「院内での紛失物は自己責任」と必ず書かれていますし、あんまり大金があると不安で検査にも身が入りません(笑)テレビ台の引き出しにカギが付いているものもありましたが、カギを置いておくところがありません!手首に巻くにしても点滴してたり、検査や検温のたびに外すことになります。寝ているときにじゃらじゃらするのも鬱陶しいので結局カギはその辺に置いておくしかないのです。自分の時は大丈夫でしたが、セキュリティは病院によってまちまちですし、そもそも不特定多数の人間が出入りするので、院内荒らしのような人が来ないとも限りません。やっぱり不安になっちゃいます。できれば家族の方にお渡しいただけると助かります。ちなみに病院で患者が現金を使うとしたらテレビカードか自販機です。ただし1万円札は使えないので、千円札の方が重宝します!気の利いたところだと両替機があるかも知れませんが、自分が経験した4つの病院の病棟にはありませんでした。職員さんに相談しても現金には触れられないとか、コンビニか売店に行ってくれと言われました。無理でしょ!はっきり言って入院患者にとっては1万円札よりも千円札の方が価値があります!これ使って」と千円札を何枚かくれたらその人は最早ヒーローです。・・・まあ家族がベタ付きの患者さんには必要ないことですけどね。

クオカード

これもありがたいことなんですよ?感謝いたします。ただですね・・・扱いに困る!!自分だけかもしれませんが、使い道がわからない!コンビニで使えるのは知っています。もちろん退院後ありがたく使わせていただきました。使うためだけにコンビニに行きました。あれ、何で困るかというと・・・レシート見ないと残高がわからないんです。ピッタリ買い物できればいいんですが、そうもいきませんよね?3000円のカード1枚使い切るのに1年以上かかりました。そもそもコンビニなんてめったに行きません。
一度、使い切るために多めに買い物をして、オーバーした分はスイカとかIDとかのICカードで決済しようとしたら「それはできません」と言われ、現金を持っていなかった自分は非常に焦りました。クオカードは一度機械を通すとキャンセルもできないし、後ろに人は並ぶし、クオカードを通した後だったのでどうすることもできず冷や汗をかきました。その後店長さんらしき人がでてきて、結果的には残金のカード決済も出来て問題なかったんですが、こんな風に無知なバイトの店員が平気な顔で無理とかいうんです!もう怖くて使えません・・・まだウチには500円のクオカードが2枚あるんですが、誰かいりませんか??スマートに使いこなせる人には良いかもしれませんね。

お菓子

これは食べていいものと食べられないものがあります。重篤な患者さんだと病院の物しか食べちゃダメだったり、「嚥下」に問題あれば小麦粉系のお菓子や餅・まんじゅうなどは全部厳禁です。そもそも食欲もないのであまりうれしくはありません。食欲ある人にはあげてください。あとは家族や誰かが食べることになるでしょう。一度子どもたちにどうぞ、とお菓子をもらったんですが、(ん?これを入院してる自分に渡すの?)とか思っちゃいました(笑)家族の事まで気遣ってもらってありがたいことなんですが、「おい。おれの見舞いちゃうんかいっ」と心の悪魔がツッコんでいました。もちろん感謝しておりますですはい。退院直前には食欲も戻り、むしゃむしゃ頂き物を食べて5キロ太りました。

雑誌・本・マンガ

これは普通よろこばれるものだと思ます。とくに、好みを知ってる友人からの差し入れはヒマな入院生活では定番の光景でしょう。ただ、自分の場合は痺れと感覚マヒで右手がまともに使えず、本を持つことはできてもページをめくるのが大変であきらめました。おまけに錯視で眼の焦点を合わせるのも難しく試しに読もうとしたんですがすごく疲れました。分厚い軍手をはめて水中眼鏡かけて読もうとしているような感じです。スマホにはずいぶん助けられました。長年ガラケーを愛用していたんですが、1か月の旅公演に向けてスマホを新規契約したところだったんです。無料の漫画アプリがたくさんありずいぶん助けられました。なんといっても「拡大」ができるので小さい文字は拡大しながら読んでました。もちろん錯視の方の目は閉じて片目で読みます。それでも焦点が合いにくいので時間はかかりましたね。なんといってもマンガの良い所は多少文字が読めなくても絵で雰囲気が読み取れるところで、本当に助かりました。説明の多いマンガはスルーです。拡大しても焦点が合わなくて読み取れない文章があると本当にいらいらするんです。昨日まで当たり前にできてたことができない悔しさ。最後は諦め、ですね。スマホは左手の指先一つで操作できるのも便利でいいですね。手の不自由な人こそスマホやタブレットを使うべきです!うーむ、便利ですがこのままだとやはり未来人の指は1本になってしまうんでしょうか?


と、まあいろいろ言いましたが、本当は会いに来てくれただけで涙出るくらいうれしいんです。わざわざ遠く山の中にある病院まで電車やバスを乗り継ぎ来てくれたんですから。手ぶらだろうがなんだろうが構いません。もちろんお土産があれば、ヒマな入院生活の潤いになりますし、ヒマつぶしにもなります。そうそう、季節によっては羽織るものやフリースのブランケットなんかも重宝します。検査室なんかは機械のためにあえて涼しくしていますし、冬場は暖房入っていても、エレベーターや玄関付近は寒いので移動の際は羽織るものが必要です。自分はバスタオルを体に巻いていました・・・だって病衣薄くて寒いんだもん!上記のグッズも参考にして患者さんを少しでも快適に、うれしい気持ちにしてあげてください。笑顔は大事です。急な入院、具合も悪く、先々の不安なんかも考えるとついつい暗い顔になってしまいます。心まで病人になってしまいます。行くか行くまいか迷ったらぜひお見舞いに行ってください。気楽に遊びに行くくらいのつもりで、ほんとうに気軽に行っていいと思います。連絡取れるようなら事前にいついつ行くよ、と伝えてあげると予定も空けられますし、前日からわくわくどきどきして味気ない入院生活に潤いをより与えらること間違いないです。そして天邪鬼な自分は感動の涙を押し殺し、ついついいつもの調子でおちゃらけてしまうのでした。

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